今年ももう秋に入りました。

今年は悲しいニュースばかりで、2020という節目の時としては何か不安を感じさせられる年だと感じます。

そんな時に農園を散歩していますと、日中はほぼ日陰の育ちにくそうな場所に「タンポポ」さんが一人悠々と咲いていました。

彼は春から初夏にかけて花を咲かせるお花で誰もが知る身近な花です。

しかし、彼はそんな環境を素知らぬ風に日の沈みを惜しむように、はたまた日の出を楽しみにしているように風になびかれる姿がとても愛おしく、存在感がありました。

何かを育むということは、時としてこちら側が育てられるているのだと心に響くひと時でした。

ありがとう。

ちなみにこのタンポポはエディブルフラワーとしても用いられており、花びらを一枚一枚取り散りばめて使うのもお料理をオシャレに写します、おしゃれなお花さんです。

また、メディカルフラワーとしても有名です。

効能で言えばビタミンとミネラルが豊富で1984年に米国農務省による報告書で、緑色野菜の栄養成分上位4種の一つに挙げられるほどだそうです。

詳しく述べますと、ビタミンB群、カルシウム、カリウム、食物繊維、βカロテンが豊富で、中でも緑色野菜の中でβカロテンの、含有量が1位だったそうです。

また、伝統医学では生や乾燥させた根を用いて肝臓疾患の療法としても使用されていました。

現代の研究者がメディカル的な効能として、血清コレステロール値の低下、胆石の治療、がん細胞増殖の抑制、うっ血性心不全患者の利尿薬としても効果が期待できると明らかになってきています。

ちなみに花言葉は「愛の神託」「神託」「真心の愛」「離別」だそうです！

いつか、大事に人や身近の人、体に患いのある方にタンポポを利用した食事を、この花言葉を添えて提供するのも、真心がこもって心がほっこりしますね。

今年はもう短いですが、彼のように悠々と今年を過ごそうと思います。

スタッフ中村より